原忠順宛原峰子書簡 / A letter from Hara Mineko to Hara Tadayuki

二拝
御疲抔の出ぬ様ニ保養
候事一に御願度深く奉祈候不肖
の下拝也ざりし理由よろしく皆様へ
按上御被聴事〔御申着け被下度恐ながら〕
昨日ハ安翁
の御電報ニ接し実に
感謝いたす由候御滞
京中ハ何時もながら
御心を帯ひる事にのみ
申上儀に御申分御座候
恐奉り候何卒他の
事ハゆるし被給度
奉願候御祖母様
御始格〓べく御悦の
御事と送るにかなノ上
被給事奉為候私
ども二日の〓〓勉強
致し沢子ニハ試験前
ニて殊さら反性の様
子に見受候漢学の
先生老人*ニ而*わかり
兼にて候處ノ故〔試験前丈〕谷口
豊五郎ハ近所故
依頼彼れ比處城に
よく教え是事とて
大満足に笑けり後も
引続き教授を受
ケさせべく候ニ付何卒
御席の節よろしく御申送
被下度奉願候母上
様御始めに申上度九日
間有之候らへども先れ
の日呈出候べく何卒
よろしく御申つたへ
被下度奉願候
先ハ御安着の御祝儀迄
あしからず
三月十九日
み祢子拝
御父上様

最終更新日 / last updated date

引用の際には以下の情報を参考にご利用ください。

『原忠順宛原峰子書簡』原忠順文庫HA139(琉球大学附属図書館所蔵), https://shimuchi.lib.u-ryukyu.ac.jp/collection/hara_tadayuki/ha13901