糺明法条 / Court Guidelines
同治3(1864)年3月。写本。本来の成立は,乾隆51(1786)年。 縦15.7cm×横7.9cm。18丁。本写本の作成者は,松茂氏當親。「琉球科律」(乾隆51[1786]年6月成立)とほぼ同時に成立し,「琉球科律」の付属法の位置を占める。冒頭で「和漢を本に」琉球の「宜しき」を採って「琉球科律」を編纂したことを述べ,以下16ヶ条において糺明(裁判)に臨む際の心構えや処理規範を規定したもの。例えば,長期間の入牢を避け迅速な裁判を執行すること(第2条),殺害事件での主犯・共犯者への処罰を基本に少々の関与者は無罪放免とし,他の事件でも「科人」を縮減するように図るべきこと(第4条),争論者間における身分の高下などに左右されず公平な裁判を行うこと(第6条),死霊・生霊に関わる裁判での取り上げ方(第11条),等々というものである。「琉球科律」,「新集科律」(道光11 [1831]年成立)と併せて,琉球法制史の基本文献の一つである。翻刻文は,崎浜秀明編『沖縄の法典と判例集』(本邦書籍,1986年)に収録されている。
These are supplementary laws to the Ryukyu Karitsu (The Ryukyuan Penal Code) and was established around the same time of June 1786. Together with The Ryukuan Penal Code and The New Penal Code (established in 1831), this is a fundamental volume on the history of Ryukuan Laws. The reprint can be found in Sakihama, Shuumei's Okinawa no houten to hanrei shuu (Honpoushoseki, 1986).
Statement of Responsibility
Language
Date
1864[写]
Keywords
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『糺明法条』宮良殿内文庫MI120(琉球大学附属図書館所蔵), https://doi.org/10.24564/mi12001