証文〔御用布調方証文〕 / Declaration (Payment of fabrics to the Government)
證文
竹富村御賦り之出物御用布調方之儀
随分下知方を以地位宜織調候様調女共*江*
申付相働せ上納可仕候自然於御国元
品位悪敷御用不相立被御差帰又ハ
調方大形有之格別直劣之御沙汰等
於有之ハ何分其科可被仰付候為後證
如斯御座候以上
戌
四月十一日
竹富村杣山筆者
波照間にや[印]
同村耕作筆者
伊舍堂にや[印]
同村杣山筆者
宮良筑登之[印]
玻座真目差[印]
玻座真与人[印]
現代語訳
証文
竹富村に割り当てられた、出物(薩摩への年貢)の御用布を用意する件についてですが、いろい
ろと指示を出して、品質良く織るように、織り手の女たちに指示し、働かせ、上納すべきです。
もし万一、国元(薩摩)において、布の品質が悪く貢布として用をなさず返品されたり、また作
りが雑で格段に値段が下がる、といったご判断がされた場合には、どんな罰でも申しつけてくだ
さい。後々のために証します。以上。
戌年
四月十一日
竹富村杣山筆者
波照間にや
同村耕作筆者
伊舍堂にや
同村杣山筆者
宮良筑登之
玻座真目差
玻座真与人
最終更新日 / last updated date
引用の際には以下の情報を参考にご利用ください。
『証文〔御用布調方証文〕』宮良殿内文庫MI201(琉球大学附属図書館所蔵), https://doi.org/10.24564/mi20101