解説

琉球方言の語彙や『おもろさうし』にでてくる語彙などの語源や音韻,文法上の問題点,研究課題などが詳述されている。1973年から1979年9月までの記録。
【目次】
kut,i(東風)沖縄本島の方言の境界
「物乞い」のこと
方言研究と父親のこと
糸満市米須方言を調査した時のこと
埋蔵文化と方言のゆくえ
方言の記録保存のこと
藍,藍色のこと
土のついたままで
耳の負傷と方言研究
方言を研究すること
今帰仁方言の研究をすること
糸満市喜屋武の方言を調査して
勝連一体には無気音が残存しているのでは
童名のこと
字与那嶺方言と字諸志方言の比較
旧羽地村字呉我の方言[m+̥]について
つきよ
おみはし
シェンシェイ (先生)
伊平屋島方言の b→n の音韻変化
kara→hara→ra (から)
つきよ
琉球方言の動詞の終止形( 連用形+居り)
「骨」と「舟」の方言の区別
琉球方言の動詞の終形( 連用形+居り)
琉大祭での方言クラブの発表
代名詞
今帰仁方言のラ行四段系の動詞
形容詞終止形の成り立ち
今帰仁方言のハ行四段系の動詞
j→hの音韻変化
too(平坦)
清音と濁音
~らしい
ナチジンウカミ (絶世の美女)
おもろ語「なかべ」
nigaamaN (念をいれて動作し続ける)
namaaτariruN (惰気が生じて仕事をする 気などなくなる)
huπaaκaNciriruN(かたく 乾燥しきってからからになる)
動詞連体形(-na) の形式に残るo母音
今帰仁村字諸志と字与那嶺の方言のちがい
渡嘉敷方言の動詞の活用
言語学から見た沖縄
mが語末にあらわれる(ʔam)
敬語「御」とʔmeNsooree
欠席届け,和服届け
おもろ語「いやげ」
羽地方言のhumui(米)
おもろ語「あるなと」
おわす
おもろ語「ちょ」
宮古方言形容詞につく(gi)
おもろ語接尾辞「こ」
おもろ語「か」を「る」にあやまる
おもろ語「ぢ」と「じ」について
おもろ語の係助詞
πii (急須の口)
m+̥とn + ˳の音
/ʔ/ の音素を欠く方言
「おもろ」の語義
ka→haの音韻変化
huτeN (鶏が時をつげる)
κwaasuN (日が暮れる)
宮古方言のtaːʃi(まで)
今帰仁方言形容詞のアクセント
おもろ語「だに」
与那嶺方言の母音の長音化
おもろ語「だに」
おもろ語「とて」
おもろ語「とて- 」
今帰仁方言動詞命令形の二つの形
琉球方言古語ではmedu (水) か
奄美大島龍郷町円方言のɸ ut'aとɸ u+̥t'a
宮古池間島方言のɸ uni〈骨〉とfuni〈舟〉
倭奴国
補助動詞「~きれる」
おもろ語「なお 〈何〉 」
おもろ語「だに,げに
おもろ語「きよらや」
おもろ語「わかいきよ」
「そこ」の意味
おもろ語「にくしこ」
「かげ」とチュラカーギ
おもろ語「と」の口蓋化
hii(良い) の音韻変化
おもろ語「かなし」
おもろ語の1音節語は長音
金武方言のo母音の残存
おもろ語の係助詞「は」
「にらい」「かない」の語源
おもろ語「しちゃけて」
床のなる音κwaN κwaN
ホーハイの語源
古代語を考えるに重要な語彙
自動詞と他動詞

責任表示
Statement of Responsibility
仲宗根, 政善
言語
Language
日本語 / Japanese
キーワード
Keywords
【その他】

引用の際には以下の情報を参考にご利用ください。 / When citing materials, please use the following information as a reference.

『方言雑録I』仲宗根政善文庫NS153(琉球大学附属図書館所蔵), https://shimuchi.lib.u-ryukyu.ac.jp/collection/nakasone_seizen/ns15301